2026/03/10 18:30

Fanny Pack Boost

Small Pack. Big Boost.
Small × Boost = Mobility.

ファニーパックの魅力は、一言で表すと、軽快さ。
最低限がまとまる、邪魔にならない、すぐにアクセスできる、身体に固定できる。

その小さいパックに場面で使い分けられる4つの収納区分を付けました。

これで何が変わるのか。
身軽に動けて、柔軟に対応できる、機動力が付いた。
機動力って少し堅苦しい言葉ですが、視線を落とさずに動き続けられること。

歩きながらスマホでオフライン地図をサッと確認したり、手ぬぐいや脱いだウインドシェルをパパッとくくったり。
自転車を漕いでも邪魔にならないサイズ、降りたらグローブをシュッとくくれる。
レジ前では、スマホやサイフをサッと取り出し、レシートはインナーポケットにそのままイン。
視線を落とさずに、迷わず扱える、それが一番大きい変化でした。


今でこそよく見るファニーパック、これを構想した当初、周りはサコッシュが主流でした。
僕が高校生の頃、マウンテンスミスのヒップパック、ツアーに出会った。私服高校でお金もなかったから中古で手に入れた。
めちゃくちゃ気に入って、バスやヘラ釣りする時も、銀ピカMONGOOSEのBMXで長距離走った時も、とにかくいつも使ってた。
だから、ナップデザインを始めて、「もっと機動力のあるファニーパック」を作ることは自分の中では自然なことだったと思います。
世間にはコンパクトなものはたくさんあって、有名どころは一通り使ってきた。
だけど自分にとっては物足りなかった。

サイズを大きくすれば済む話なのか。
いやいや、それだと機動力が落ちる。
欲しかったのは、小さいのに頼れるもの。

だから答えはシンプルでした。
コンパクトなまま、収納の質を上げる。
メイン気室に加えて
・インナーメッシュポケット
・トップストレッチポケット
・背面クッションポケット
・フロントコード
小さいパックに、役割を分けた収納区分を持たせました。

これによって、メインを開けなくても直接アクセスできるようになります。
スマホは背面ポケット、トップはハンカチやサングラス、これは歩きながら見ないで出し入れできます。
フロントコードは一時的に邪魔になったグローブや、ウインドシェルをくくれるのでちょい置き場になります。

カーブドテーパーフォルムと斜めファスナーは、体にフィットしながらアクセスしやすくするための設計です。
すべて、機動力を落とさないための判断です。

大きいサイズの要望もありましたが、コンセプトとフィット感が変わるので単純なサイズアップはしませんでした。(大きいサイズは別コンセプトとして Trail Tank で組んでいます)
小さくても頼れる、その感覚がこのプロダクトの根っこです。

フロントコードの3点支持はNUPDESIGNのロゴからヒントを得たものです。
ロゴはルーローの三角形という図形をモチーフにしていて、その3点をそのまま支持点に使うことで、荷物が中央で安定します。
実際に使うと、動いてもズレにくい状態になります。
ロゴの形が、そのまま機能になっていて、個人的に気に入ってる部分でもあります。

コードストッパーの変更
コードストッパーはグローブをしたままでも操作しやすいように見直しました。
従来のバネ式は指で押して動かす必要があります。
グローブをしているとこの動作が少し引っかかる。

いくつかのストッパーを試しても結局バネを押すのでほとんど変わらなかった。
ちょうどHip Catchっていう別のプロダクトを進行中で、その中でシリコンストッパーを試したことがきっかけ、これがちょうど良かった。
シリコン製に変えたことで、指をコードに引っ掛けて引くだけで緩められるようになりました。
形状違いを2つ試したんですが、この楕円形が操作しやすかった。

固定力を出すためにストッパーとコードはキツめで組んでるので、しっかり固定はできますが、使用していくとコードに多少の毛羽立ちは出ます。

小さいパックをブーストする。
それによって、動きを止めない。場面を選ばない機動力。
それがFanny Pack Boostです。