One Tune

”Noise sharpens the tune.”

One Tuneは、カードと紙幣をまとめる、フラットな構造。


コインケースと分けて使っていた。
特に不満はなかった。

だから、変える理由はなかった。

ただ一つあったのは、
「一体化したらどうなるんだろう」という好奇心だけだった。

コインをまとめたいとか、
財布にしたいとか、
そういう目的は後付けだった。


そして、

Coin Podを足した。

・厚みが出る

・ フラットさを壊す

でも結果は逆だった。

Coin Pod
コインの厚みを外に分離するための独立ポッド

ノイズを足したことで、
One Tuneの使い方がはっきりした。

・ 握ったときの収まり

・ 動作の流れ

・ 中身の分離

全体が整理された。


タグは付けなかった。

Noise sharpens the tune.

を線で残した。

NUPDESIGNのプロダクト証明の意味もある。


コンパクトウォレットを作るってなると、
コインケースって、だいたいフラットか折りマチの2択のような気がする。

フラットは好きだけど、コインを入れると結局そこだけ厚みが出るし、ストイックすぎて、正直使いにくいって感じる時があった。

折りマチは入るけど、縫製も厚みも増えて、構造として「好きか?」って言われると、ちょっと違うなって思ってた。

だから、カードケースとコインケースを分けて使ってた。

たまに、コインケースを無くすことはあったけど…

だけど、個人的には一番ラクだったし、使いやすかった。


ちなみに以前、フラットタイプのコインケース付きウォレットも作って販売してました。

当時は当時で成立してたし、実際あれはあれで良かった。

ただ、使い方と作れる幅も広がってきて、別の落とし所を探していた感じ。


で、「一体化」自体はずっと頭の片隅にはあった。

コインもまとめたい、っていうより、漠然と「まとめたらどうなるんだろ」くらいで。

去年の夏終わりに、加水分解を処理するために20年以上前のバックパックを引っ張り出した。

それには、独特のドーム状ポケットが付いているんだけど、

それを見ていて、

「これ、使えるんじゃないかな」って思った。

フラットでもない。

折りマチみたいに厚みと構造が過剰でもない。

その中間のイメージ。ドーム状。


これがヒントになった。

コンパクトウォレットに合わせるなら、こういう形が一番ハマると思った。

厚みも逃げるし、使いやすさもちょうどいいんじゃないかな、って。


これだと、One Tuneをそのまま活かせるし。

そこから試作して、使いはじめた。


フラットほどストイックじゃないし、折りマチほど構造が重くない。

厚みの出方と、使う動作の流れがちょうどいい。

結果として、カードケースとコインケースを分けてた時の感覚を、ひとつにまとめられたと思う。


で、今回の One Tune / Coin Pod になった。


Coin Podは、コインの厚みを外に分離するための独立ポッドです。

カード・紙幣・コインを同層に入れると局所的に膨らむので、コインだけ別レイヤーに分離させる。

それと、コインだけ触りたい時に、本体を開かずアクセスできる。

この2つの役割のための外付け。


最初から「財布を作ろう」と決めてたわけじゃなくて、

「一体化したらどうなるんだろう」って好奇心から始まりました。

でもCoin Podを足したことで、One Tuneの使い方が逆にはっきりした。

フラットでも折りマチでもない、ここが自分の落とし所です。

プロダクト名は変えていない。

ノイズを含めて、 One Tune

販売ページ
One Tune - Coin Pod

制作の裏側
One Tune | Labo Notes

画像一覧(flickr)
One Tune - Coin Pod